H生活関連・科学

①東京都港区の六本木ヒルズ森タワーで昨年3月、自動回転ドアに溝川涼ちゃん(当時6歳)(大阪府吹田市)が頭を挟まれて死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた「森ビル」元常務・多田雄三、元管理運営室部長・香山行宏、回転ドア製造販売「三和タジマ」元取締役・久保久暢の3被告の判決が東京地裁であった。
 村上博信裁判長は「安全対策を怠ったことから、男児尊い命を失わせる重大な結果を生じさせた」と述べ、多田、香山両被告に禁固10月、執行猶予3年(求刑・禁固10月)、久保被告に禁固1年2月、執行猶予3年(求刑・禁固1年2月)を言い渡した。
 判決は、多田被告に対して、「抜本的な安全対策を講じるべき立場で、事故の情報を入手していたのに、運転させ続けた過失は軽くない」と指摘。久保被告については、「森タワー以外の情報も早期に入手し、危険性を十分に認識しており、他の2人よりも過失は重い」と非難した。また、三和タジマの企業責任にも触れ、「回転ドアの危険性について十分な説明をしていない。営業上不利益となる情報でも、開示すべきだった」と指摘した。
 判決によると、多田、香山両被告は2003年4月の六本木ヒルズ開業以来、回転ドアの事故が相次ぎ、同年12月には女児が負傷する事故が発生したのに、防護柵設置などの対策を怠った。久保被告も自社の回転ドアで多数の事故が起きていることを知りながら、十分な対策を取らなかった。


総務省は、2011年7月にテレビのアナログ放送を終了し地上デジタル放送に完全移行する国の方針が知られていないため、アナログテレビがそのままでは使えなくなることを知らせるシールを、10月22日から順次店頭に展示しているアナログテレビに張り付けると発表。アナログ放送の終了後は、専用チューナーを買わないとアナログテレビは映らなくなる。しかし総務省が3月に実施した調査ではアナログ放送の終了時期を知っていた人が1割未満と非常に低率だったため、アナログテレビを新たに買う人に注意を呼び掛ける必要があると判断した。*1

*1:新しいテレビを買うかどうかは、そのチューナーの値段による。