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偉大な政治家逝去*1
宮沢喜一元首相の死去に対して２８日、政界の各実力者から次々と哀悼の言葉が寄せられた。
河野洋平衆院議長「サンフランシスコ講和条約を結んだ吉田茂全権団のただ一人の生き残りとおっしゃっていた。終始、講和条約を原点に戦後日本はやっていかなければいけないと考えていた。最近のように歴史観に欠ける乱暴な政治の振る舞いに、非常に強い危惧の念を持っておられた。後藤田正晴元副総理先生と同じ姿勢だった。後藤田先生に続いて亡くなられ、今の政治の潮流、流れの中で将来が心配だ」（記者団に対し）
加藤紘一自民党元幹事長「吉田茂元首相、中曽根康弘元首相らとともにいろんな意味で戦後の日本政治、外交を象徴してきた方。戦後の経済復興というものを全部体験された方じゃないかと思う。政治、外交、経済でほとんどの事態を先々見通し得た珍しい政治家なのではないか」（同）
森喜朗元首相「ご縁はいろいろ深い。福田赳夫（元首相）先生とは非常に特別な関係であったので、使い走りをしたこともあった。私が小渕内閣の後を引き継いだ際、私のところにおいでになり、『お手伝いすることがあればご遠慮なく言って下さい』と言って、蔵相として入閣していただいた」（コメント発表）
小沢一郎民主党代表「政界きっての財政通で、戦後の平和国家日本に揺るぎない信念と見識を持っておられたことを何度も実感させられた。９３年の政治改革に際して残念ながらたもとを分かったが、本当に尊敬し、信頼できる方だった」（同）
福田康夫元官房長官「父（赳夫元首相）のＯＢサミットを引き継いで議長をしてくださった。５月にお会いした時はお元気だったので、びっくりした。惜しい方が亡くなられたという思いでいっぱいだ」（記者団に）
丹羽雄哉自民党総務会長「宏池会（旧宮沢派）が三つに分かれたことを大変気になさって、私の大宏池会の主張をいつも勇気づけていただいた。それが果たせないままで大変残念です」（同）
青木幹雄自民党参院議員会長「隣県選出同士（宮沢氏は広島県、青木氏は島根県）だった。私が（小渕、森内閣の）官房長官の時の蔵相（現財務相）。首相をおやりになったにもかかわらず、非常に快く受けていただいた。小渕内閣を支えていただいて本当にありがたいと思っている」（同）
太田昭宏公明党代表「経済のかじ取り、歴史への見識で優れた政治家だった。憲法を非常に大事にされる姿勢は、大変心強く感じた」（同）
