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(⑧その他)(ヤフーホームページより)
 日本ウマ科学会主催のシンポジウム「スターホースの走りを科学する」が28日、都内の東大農学部で開かれ、ディープインパクト(牡3、栗東池江泰郎)に関するさまざまな研究結果が発表された。菊花賞の走法を詳細に分析したJRA競走馬総合研究所の高橋敏之研究員は会議後、史上2頭目の無敗3冠馬の走法が、73年ベルモントSを31馬身差で勝った伝説の米3冠馬セクレタリアト*1に酷似していることを明らかにした。
 競走馬は4本の脚を順次繰り出して地面を蹴る。研究によると、ディープインパクトは複数の脚が同時に着地している時間が他馬よりも短いことが分かった。これは78年にマサチューセッツ工科大のプラット氏が米獣医誌に発表したセクレタリアトのデータとそっくり。2本の脚が同時に着いている時間が長いと、それだけブレーキがかかる。推進力を妨げない理想的な走りは「20世紀の偉大なアスリート」に選ばれた米国の英雄と共通していた。
 走法に関する研究は次走に予定されている有馬記念でも続けられ、科学はさらに強さの秘密に迫っていく。