H日本版生活関連

薬害エイズ事件で業務上過失致死罪に問われた元帝京大副学長安部英(あべたけし)被告が25日午後、心原性ショックのため東京都内の病院で死去していたことが判明。88歳だった。
 安部被告は2001年3月、東京地裁で無罪判決(求刑禁固3年)を受け検察側が控訴。入退院を繰り返し、東京高裁は04年2月心神喪失だとして公判手続きを停止。死亡に伴い、控訴棄却。
 医師、官僚、製薬会社の複合過失が問われた同事件で、医師の刑事責任が問われた帝京大ルートは1審無罪のまま、裁判が終結


②千葉県浦安市立小学校で03年、知的障害を持つ女子児童2人が担任教諭にわいせつ行為を受けたとして、強制わいせつ罪に問われた同県の男性教諭に対する判決公判が、千葉地裁であった。土屋靖之裁判長(金谷暁裁判長代読)は教諭に対し、無罪(求刑7年)を言い渡した。判決は「証言した医師が女児に対するわいせつ行為があったと診断し、女児が体験したことしか話せないと証言していることから、わいせつ行為を受けたことに相応の信用性があると考えられる」としたが、「事件の経過や周辺事情の証言には不自然で、不合理な点も多く、行為を直接目撃した者もいない」として検察側の主張を退けた。検察側は控訴する方針。
 教諭は03年5月21日と7月4日、知的障害児らが学ぶ教室で、担任をしていた当時6年(当時11歳)と同4年(9歳)の児童2人の胸を触るなどわいせつな行為をしたとして起訴された。弁護側は「児童は証言能力そのものが欠如している」として無罪を主張していた。